はじめに
AWSアカウントを外部の組織に譲渡を行う際、これまではCTA(譲渡同意書)の電子署名を行い、AWSに提出を行う必要がありました。
上記のドキュメントでは企業間のアカウント譲渡では譲渡同意書が必要であると記載されていますが、2024年05月現在ではCTAの提出を実施することなく移管作業が可能となったようです。 本稿では移管作業を実際に行った際、AWSパートナーネットワークにCTAに関する質問をいくつか行ったので、その時の返答内容をまとめています。
これまでの譲渡作業手順
AWSアカウントを外部の組織に譲渡を行う際、これまでは以下の手順で譲渡作業を実施していました。
- 譲渡元、譲渡先でCTAに電子署名を行う
- AWSに提出
- AWS側で承認
- AWSアカウントの情報更新
要件の変更以降は上記手順のうちAWSアカウント情報更新の作業のみとなったため、企業間のアカウント移行においても迅速に作業可能となっています。
サポートケースの返答
APNサポートに返答頂いた内容の一部を紹介します。
- 要件変更の理由
CTAリクエストによりビジネス取引が遅延するというフィードバックを受け、2024年01月19日からCTAの要件を変更したとのこと。
Effective January 19th, 2024, the requirements for a Consent to Assignment (CTA) letter have changed. Since you are referencing the transfer guide that has not yet been updated please review the follow and you can re-open if you still have additional questions. Over the course of the last year, AWS has received feedback that completing a CTA can slow down business transactions for our partners and customers. In order to address these concerns, we have evaluated opportunities to streamline and improve the process to reduce customer impact.
- 変更内容
AWSにCTAを提出することなく、アカウントの移行が可能になった。
The AWS Service Terms have been updated to no longer directly require AWS to generate a Consent to Assignment Letter to transfer an AWS Account under most circumstances. If an AWS Account meets the AWS Account Assignment requirements, you are able to proceed with the AWS Account transfer immediately.
おわりに
今回はAWSアカウントの譲渡における要件が変更になったようなのでご紹介しました。
ただ公式ドキュメントでは要件の最新化はされていないため、実際に譲渡作業を行う際は改めて確認してみてください。