Techfirm Cloud Architect Blog

テックファーム株式会社クラウドインフラグループのブログ

AWS Tag Editor(タグエディタ)によるタグの一括変更(追加・変更・削除)

はじめに

AWS環境において、リソースの管理やコストの可視化を行うために「タグ」を適切に設定することは非常に重要です。
しかし、多くのリソースに対して手動でタグを適用するのは手間がかかります。
そこで便利なのがTag Editorです。
本記事では、Tag Editorを使用したタグの一括変更(追加・変更・削除)の方法について紹介します。

AWS Tag Editorとは?

Tag Editorは、AWSマネジメントコンソールからタグを一括で管理できるツールです。以下のような機能を提供しています。

  • AWSリソースを検索し、一括でタグを適用
  • 既存のタグを一括で変更または削除
  • 特定の条件でリソースをフィルタリング
  • マルチリージョン対応で広範囲の管理が可能

AWS環境全体でのタグ管理を効率化し、手作業の負担を大幅に軽減できます。
詳細はタグエディタとはを参照ください。

Tag Editorを使ってタグを一括管理する方法

今回はEC2を例にタグの一括操作方法について記載します。

タグを編集するリソースを検索

まずは、タグ付けするリソースを検索します。以下のように項目を選択してリソースを検索ボタンを押下します。
リージョン:ap-northeast-1(東京)
リソースタイプ:AWS::EC2::Instance
リソースの検索-1

上記の操作により東京リージョンのEC2インスタンスの全量(今回だと43)が表示されます。
ここから今回はタグに-AL2023が含まれるEC2インスタンスのみにフィルタリングして対象を絞り込みます。
検索窓リソースをフィルタリング-AL2023を入力すると11の条件にマッチするEC2インスタンスのみに対象が絞られます。
リソースの検索-2

タグの一括追加

今回はNameタグしかついていないEC2インスタンスに以下のタグを一括追加します。
Key:Environment
Value:dev

前述の「タグを編集するリソースを検索」から絞り込んだ対象にチェックを入れ選択したリソースのタグを管理するを押下し、タグを追加から以下のように入力し、タグの変更を確認して適用するボタンを押下します。
タグの追加-1

確認画面がでてきますので、確認して選択したすべてに変更を適用するボタンを押下すると、タグが一括追加されます。
タグの追加-2

タグの一括変更

一括追加した以下のタグ値をdevからstgへ変更してみます。
タグの変更-1

以下のようにタグ値をstgへ変更しタグの変更を確認して適用するボタンを押下します。
タグの変更-2

確認画面がでてきますので、確認して選択したすべてに変更を適用するボタンを押下すると、タグが一括変更されます。
タグの変更-3

タグの一括削除

最後に追加、変更してきたタグを一括削除します。
タグの削除-1

タグを削除ボタンを押下します。
タグの削除-2

確認画面がでてきますので、確認して選択したすべてに変更を適用するボタンを押下すると、タグが一括削除されます。
タグの削除-3

まとめ

Tag Editorを活用することで、大量のリソースに対してタグを効率的に管理できます。
タグの適用、変更、削除を一括で行い、コストの可視化やリソース管理にお役立ていただければと思います。